過去ログ07

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[166] やってしまいました。 投稿者:cyu 投稿日:2000/01/29(Sat) 22:54
大阪公演を見て以来必死で見る予定ではないチケットを捜しまわって、明日名古屋です(笑)

大阪からどう変わっているか、この目で確かめてきます。

PS 最近、この草なぎさんが「いいとも」に出てる事自体が間違いではないかと、思えてきました。(何がウキウキウォッチなのだ・・。)
日本のテレビ局は視聴者は騙されてますね(笑)

 


[165] 明日、この目で確かめてきます。 投稿者:げじねこ 投稿日:2000/01/29(Sat) 22:00
はじめまして。いつもみなさんのコメントをうなずいたり感心したり、わくわくしたりしながら読ませていただいておりました。
明日、昨年大阪二日目以来の「蒲田行進曲」を観てからこちらにはおじゃましようと思っていたのですが、「Web会議室」を読んでどうにもたまらず出てきてしました(^^;)。

そうです。「笑っていいとも!」のつよぽん。
舞台が始まってからやたらいい声でいい顔してるんですよね。
特に昨日はドキッとするくらい男前で(笑)。「いいとも」でこんな風にドキッとするなんてびっくりで、そのいい声がまたよくとおるなぁって(^^)。
アレはほんとに舞台用の声ですよね。前によくでていて気持ちよく耳に響きました。
名古屋公演の会場は、東京大阪に比べると一番小さいせいもあるのか本日観た友人によると会場の隅々までよく届いていたそうです。

明日はこの耳でその声を、目でその表情を、カラダでその空気を、
ココロでその感情を堪能できたらと思います。
昨年の感動の舞台が、今年はどんな風に自分を揺さぶろうというのでしょうか。楽しみでもあり怖くもありです。

 


[164] 名古屋2日目昼、ちょっと感想 投稿者:nagi 投稿日:2000/01/29(Sat) 18:45
初めて観たのでなんとも言えませんが…
ヤスと小夏のシーン。
初めは苦しかったのですがだんだん愛しくてたまらなくなっていました
体が熱くなって、今は魂が抜けてふらふらな状態です。
いつの間にかヤスにくぎづけでした。
明日の昼もう一度観る時どんな気持ちで観られるのか…わかんないですね。
また書き込みしにくるかもです。

 


[163] 見たいっっ 投稿者:川本千尋@管理人 投稿日:2000/01/29(Sat) 06:33
……どんな銀ちゃんなんでしょう!!
今年の銀ちゃんは途方もなく切なく、哀しい。

つかさんからのご伝言、しかと承りました。
ありがとうございます。

ご覧になった方の書き込みをお待ちしております!

 


[162] つかこうへいより 投稿者:つかこうへい事務所 投稿日:2000/01/28(Fri) 17:16
ヤス 銀ちゃんカッコイイー。
   
    落ちて死ぬ。『セイリング』入る

銀ちゃん ヤス!!お前がいなくて、どうやって生きて行けばい
     いんだ。
ヤス ジュテ−ム、モナム−ルはどうした。

 


[161] 本日名古屋初日ですね。 投稿者:みえ 投稿日:2000/01/28(Fri) 16:23
大阪の楽日の興奮もまださめず、余韻を引きずったままの私です。
あの楽から2日あいた今日、28日から平成蒲田、初めての名古屋公演がはじまるんですね。初めて見る人も多い事でしょう。大阪であそこまでやったら名古屋は一体どうなるのかしら?等と思いながら、つかさんのHP経由でこちらを覗きにきたら、なんと銀チャンの歌う曲が増えたとの書きこみ。一体、どこで歌うんでしょうね。うぅ〜、知りたい。

仕事をしていても、電車に乗っていても、テレビを見ていてもお風呂に入っていても、ご飯を食べていても、ふっと気がつくと、頭の中に蒲田の舞台が甦ってきます。しぐさが、表情が、セリフが・・・。
昔、宝塚が好きでよく姉と二人プログラムを見ながらセリフのやり取りをした事が思い出されます。でもって、この蒲田は本無しでもせりふが浮かんでくるくらい。(^^;;) 一人で頭の中でそのセリフを繰り返し、笑い出しそうになったり、泣きそうになったり。
これはやはりかなり重症のようです。

 


[160] つかこうへいより伝言です。 投稿者:つかこうへい事務所 投稿日:2000/01/28(Fri) 16:00
 錦織一清の歌う歌が一曲増えました。
 ロッド・スチュアートの『セイリング』です。

http://www.tsuka.co.jp/


[159] 楽しくって、気持ちイイ! 投稿者:そわれ 投稿日:2000/01/28(Fri) 02:32
24日、はじめて観ました。素直に楽しかった。そして気持ちよかったです!
幕開けは「う、濃い・・・」と引いてしまったのですが、そのうちぐんぐん
引き込まれ、あっという間の3時間弱。

ヤスと小夏の長丁場。
「あれほど酷い罵倒ってある?」そして「あんな哀しいこと言う?」って
いう言葉の羅列。最初は緊張してた私、あろうことかどんどんリラックス、
だんだん気持ちよくなってきて。ヤスの台詞の波に揺られ、目の前に
情景を描きながら、まるで集中して瞑想状態になったよう(カルト宗教
ではアリマセン)。α波、出てましたね、きっと。
あれほどヘヴィーな言葉をえんえん叩きつけられながら、暗〜い
嫌〜な気持ちにならなかったのが、不思議・・・。

剛くんのセリフ回しの抑揚・リズムの心地よさについて、前に書かれた
かたがいらっしゃいますね。私もそれに乗っかったのかも。
加えて、ヤスが気持ちを吐き出しながら、そのあと本当に全てを
「のみこんで」包容して、浄化されることを予感したのかも・・・。(ラスト
のアヴェ・マリアや天上の光などの予備知識はなかったのですけど)
あの修羅場のなかでさえ、清らかなものを感じさせたヤス。なんで?
剛くんの天性のキャラクター、と片付けちゃうのはルール違反なんです
よね?(笑)彼に、「見せてやよう」「演じてやろう」といった気持ちが
見えないのが、嫌な感じを与えない理由のひとつだとは思うのですが
・・・ううううん???

とにかくハッピーエンドですっかり嬉しくなった私は、「あーヨカッタ、
いいお芝居ダッタ!」と心洗われた気分、笑顔で劇場をあとにしました。
舞台芸術が大好きでも、現代演劇ははじめての経験。相当構えて
観に行ったけど、本当に楽しめました。

 


[158] 大阪最終日の「ヤス」と「クサナギ」(ネタバレバレ注意) 投稿者:maiko 投稿日:2000/01/27(Thu) 03:13
1月25日「蒲田2000」大阪最終日。

「1.2でお願いします!どうしても最低1.2が必要なんです!」
「だめだよ。1.0ぐらいじゃないとどんどん悪くなるよぉ、視力」
「お願いします!1.2でいきましょう!」
「何故?」
「蒲田です!!近鉄でY席・・・遠いんです(;_;)」
泣きに泣いてコンタクト屋を説得し晴れて1.2の視力をGETした私は、まだ見ぬヤスに会う為に一路大阪に向かった。

会場に入ってすぐ左側に、STAFFの方と一緒につか氏が立っていた。
私は興奮しすぎていて気がつかなかったが、姉が客入りを熱く見守るつか氏の姿を目撃している。

「蒲田2000」始まる。
私の中では想像上でしかなかった「ヤス」がそこに現れた。
つかさんのHPやこの掲示板で挑発されまくっていた分、その幕開けはあまりにもあっけなく、簡単で、私にはまだそれが「クサナギツヨシ」にしか見えなかった。

スターという世界の大物たち、銀ちゃんのキャラクター、大部屋という軍団、小夏の存在・・・始まって数分の内にいろんな事を紹介された感じで、一見さんの私には正直真っ白で、目で追うのが必死だった。

銀ちゃんとヤスと小夏の関係。
なるほどそうか!と追っているうちに、
「ヤス」と「クサナギ」の区別がつかなくなる。

ヤスと小夏の長台詞。
ヤスは必要以上に「男」であり、小夏は恥ずかしい程「女」であった。突き進めば進むほど、客席からクスンクスンズルズルと異様な合唱が始まる。

しかし「小夏のプッツン」で事態は急変する。
やるぞやるぞと聞いていたがすごかった。
小夏の攻撃から逃げ戸惑うヤスが明かに変わった瞬間・・・。
そう、「クサナギツヨシ」が顔を出したのだ。

「お前セクハラで訴えるぞ!」

会場大爆笑!拍手喝采!小夏勝利の笑み!

「いつも通りにやれよ!(苦笑&キレ)」(←だと思った)

完璧に動揺して真っ白になってしまった「クサナギツヨシ」は、次の台詞(キッカケ)を忘れてしまう。必死に場をつなげながら小夏に「次なんだっけ?!」と助けを求める。
(会場大爆笑!)
小夏が「***でしょ!」と助け船を出すと、「そーだよそれだよ!」とクサナギツヨシは小夏の腕をつかみ一生懸命動揺をごまかしながら、必死に展開を戻そうとする。
(会場またまたまた大爆笑!)

でも、その30秒後にはまたヤスがいた。
また男と女が不器用な愛情をぶつけていた。

ラストシーン。
「笑う鬼」
1.2の目玉はギリギリ「それ」を捕らえた。
余分なものを殺ぎ落としたそのヤスの顔は、ぞっとするほど美しかった。

カーテンコール。
観客総立ち!拍手喝采!
錦織の笑顔!クサナギの笑顔。
会場左の隅に観客を満足そうニ見つめるつか氏の姿。
2回…3回…いったんは止みそうになった拍手が再び盛り上がってカーテンコールをせがむ。
(ごめんなさい。あまりの興奮に何回カーテンコールしたのか忘れてしまいました。きっと4・5回)
最後錦織さんの「もう本当におしまいだよ(笑)」(←だと思った)で「蒲田2000」大阪最終は幕を閉じた。

「役者は舞台の上で死ぬのが本望だ」とよくいう。
さてクサナギツヨシは?
きっと彼はサラっと「僕はね、温かいベットでGパンとみんなに囲まれて最後を迎えるほうがいい(笑)」とあの笑顔で言うのかな(^^)。
でも私は「動物のようにふっと消えてしまう」ような気もする。
カーテンコールに笑顔で答えた次の瞬間、幕が上がるとステージには誰もいない・・・みたいな。「今私は何を見ていたんだろう?」って不思議な感覚で。でも当の本人はウシシッって笑って普通にその辺散歩してるような・・・。

なにわともわれ・・・恐るべし!クサナギツヨシ!

 


[157] 大阪1月20日の敗退、そして最終兵器「小夏」 投稿者:MENA 投稿日:2000/01/27(Thu) 02:46
大阪公演、無事終了しました。
千秋楽は、完璧でした。ここで、この舞台が永遠に保存されればいいのにとさえ、思いました。
ただし、どうしても引っかかることが残りました。1月20日の舞台のことです。

昨年、99年の「蒲田行進曲」記者会見他で、つかこうへい氏はくさなぎつよしのことを『天才』、東京では更に『大天才』と称していました。
それが、今年2000年の再演が始まり、HP上で『化け物』と呼んでいます。このBBSでもそのように称している人たちがいます。(気付いたら、私も…。)
一体、いつの間に人でないもの、化け物扱いになってしまったのでしょうか。
そう思ってる内に、以下のようなつかさんのHPの煽り文句にすっかりやられてしまい、その日のチケットを持っていなかったのにも関わらず、いても立ってもいられなくなって20日、21日と劇場へ駈け込んでしまいました。
新鮮だったはずの去年はそうでもなかったのに、今年はなんでこんなに通わずにはいられない気持ちになったのか、自分でも不思議です。
ここで、このBBSにも引用されていたものより、更にここにも転記させていただきます。

(1月19日、20日)
> いよいよ明日1月20日
> 肥大化する『化け物』の進化を阻止する時がきた。
> 
> 凶器:ナイフ
> 罪状:殺人
>
> 加害者 倉丘銀四郎
>
> 腹にナイフを突き刺したまま、
> 血まみれの階段落ちが始まる!!

(1月21日)
>失敗しました。
>今日もう一度作り直します。

(1月22日)
>完璧です!!

一体つかさんは何を目論んだのでしょうか。そして、何が失敗だったのでしょうか。
記憶が曖昧な部分もありますが、20日の舞台は以下のようでした。
(以降、思いっきりネタバレバレです。ただし、曖昧な部分もありますので、もっと確かに覚えていらっしゃる方、どうか訂正を入れてください。)

いよいよ階段落ちが目前となり、ヤスはためらいを見せる銀ちゃんを煽るために、靴を磨けと投げかけた後、殴ります。いつもより多く2回、3回、4回と。
ようやく怒りが湧き起こってきた銀ちゃんが、スタジオの扉を閉めさせ、「こりゃ血を見ないと収まりつかねぇな」(それとも、死人が出ないと…でしたっけ)と、それ以外の日では自らの足にずばっと短刀を刺すのですが、それを飛ばして、いきなりヤスに「こいつ、ぶっ殺してやる!」と、その刃をヤスの左わき腹に突き刺します。
照明がパッと赤く二人を染め上げ、腹を突き刺されたままヤスが「そーです、その目です…」といつもの台詞を言います。
この瞬間の絵は実にかっこいい(もしくはあっけに取られる)のですが、そこに突然『夜空ノムコウ』のサビの部分が流れます。(割と短い時間でフェードアウトしましたが。)ここでつい、客席から失笑というか、微妙な笑い声が漏れます。私もつい、乾いた笑い声を漏らしてしまいました。なんだか、どうしたらいいか判らなくて…。
短刀から手を離した銀ちゃん、ヤスは刺された刃物を両手で持ったまま台詞が続きます。中村屋の若旦那が刀を持って登場。「今夜は冷えるのう…」
ヤスというのはお前か。はい。いい大部屋を持ったな。
「みっともないからその短刀外せ(抜け?)」と言われ、ヤスは短刀を自らひょいっと抜き、背後斜め上に投げ捨てます。
このとき、効果音も入っていたかもしれませんが、タバコとかと同じように勢い良く後ろに投げたようで、短刀があの剥き出しの壁にゴン、と当たった鈍い音が聞こえました。
その音にゾクッと背筋が震えました。その音が今でも忘れられません。
(ば、化け物だ…)
それから、岩崎さんが戻ってくるのがいつもは上手からなのに、下手からヤスの刀を持って入ってくるのです。ヤスの迎える言葉も、いつもの渋い勢いのある声じゃなかったです。あの台詞の言い方が好きだっただけに、あれっと思いました。そして、その代わりに猫助が出てきませんでした。

そして”作りなおした”21日版では、すっかり20日のより前のものに”戻って”いました。(猫助も無事復活。嬉しいニャリ)まるで前日の腹刺しも夜空ノムコウも悪夢だったかのように…。そして”完璧版”の状態で、でもそれぞれが競い合うように、力をつけて千秋楽を迎えたのでした。

一体、何が「失敗」だったのでしょう。
やはり、「夜空ノムコウ」?確かにあそこで流れるにはちょっとマヌケな気がしましたが、歌詞的には間違ってないような気もして悩みました。
階段落ち前に景気付けでヤスの腹をグサってのも、その後で階段落ちでズバーッと行くのに、中途半端だという気もします。
ただ、小夏が麻酔無しで地獄の苦しみと共に腹を切られるのと同じように、ヤスも小夏と同じように腹を切られ、階段落ちの産道を通って血まみれの赤子として、新しい命として生まれ出るのかもしれないとも思いましたが…。(やすこさんも書かれてましたね。)
景気付けなら、自らの足を傷つける方が、スター銀ちゃんらしいです。
それを見るヤスの満足げな顔が、なんだか恐かった。
そう、私はつかさんは、「しまった」と思ったと思うんです。
怪物ヤスの腹を刺しても、それは化け物の肥大化を助長するだけのものであって、
それはまるでパンドラの箱を開けたのと同じこと。
そして、慌ててつかさんはその開けかけた箱の蓋を閉めたのではないかと。
腹を刺されながら嬉しそうに、燃える目になった銀ちゃんを見るヤスは魔物だった。
魔物に刃物は通用しない。作戦に失敗したつかさんは、ちゃんと別の手段も用意していたようです。
それは、昨年から徐々に膨張させていた、「小夏の反撃」でした。

この20日より、その場面が更に観客が驚くほどのエスカレートぶりを見せ、大阪千秋楽まで膨張し続けます。
いつからか、とうとうヤスを巻きこんで2人で踊ってしまっているし、千秋楽ではヤスを舞台袖まで連れこみます。(場外、場外!)
舞台袖から戻ってきたのは、すっかり素に戻ったくさなぎつよしでした。
「おめー、いつもどうりにしろよ!」
マジで本筋に戻る台詞を忘れて一瞬真っ白になったようで、いくつか飛ばして、小夏が軌道修正して、なんとか戻りました。
本当に勢いのアドリブだったのか、それともつかこうへいの口伝えの台本なのだろうか、わかりませんでした。

おそらく、小夏の反撃はこの勢力のまま名古屋、東京に行くことになると思いますので、見られる方はご自分の目で確認してください。ちょっと表現しづらいです。
(そして、できたらこの場でも、ネタバレOKのところで、報告してください。
気になってます。よろしくお願いします。)
「暴走」と呼ぶ人もいます。まさに小夏はつかこうへいの魔物退治のための、最終兵器となったのかもしれません。
その一方で、錦織銀ちゃんは、その完成度を更に高めていきました。立ち姿、所作の全て、台詞の言いまわしが、ほんとに、ほんとにキマッてるんです。
くさなぎつよしは、昨年は声の不安が先にくるような大阪公演が、まるでウソのように、安定した踊り(演技)を見せます。そこには去年のような、ガケップチの形相というよりも、自身をヤスを通じて開放させることを、心より楽しんでいるかのようにも見えました。
この2000年の再演によって、「蒲田行進曲」はようやく完成の域に達したのだと思います。
途中乱気流に飲まれつつも、舞台は松本さんのおっしゃってたように、高度水平飛行を続け、名古屋、東京へと合戦の場を移します。
この闘いはどう続くのでしょうか。
名古屋、東京公演をご覧になった方の感想を楽しみにしています。

 


[156] 紡がれた時間 投稿者:Kitty 投稿日:2000/01/27(Thu) 02:17
びすこさん、レスをありがとう。

確かに今回の宿題には、きっと数学のような明解な答えが存在する訳ではないでしょう。でも、宿題を出してもらえる芝居に出会えること、もうそれ自体が幸せなこと。劇場と言う非日常の中で紡がれ構築された、いとおしい時間・空間を家に持ち帰ることが、過激なだけの演劇ではかなり難しい。劇場を出て、最寄り駅への、ほんの5分でさえも、余韻を感じられないのは、悲しいことです。つかさんが舞台上に、あえて階段を設えなくても、私たちはそこに大きな階段(心の機微)を観る。『はだかの王様』とは逆のマジックにかかったまま、きっと電車やバスの揺れに身を預けながら、誰もがヤスたち三人を愛しく感じている。

 


[155] 大阪千秋楽を終えて。 投稿者:松本有紀@管理人 投稿日:2000/01/27(Thu) 00:21
Web会議室で、「川本さん、感想聞かせてくださいね」などと
いいながら・・・・自分でも行ってしまいました(爆)。

かなりの強行スケジュールの中でかけていったので、もうくたくた
です。川本も、相当消耗したようです。

あわただしくて疲れたのか、芝居に魂を抜き取られたのか・・・
なんとなく、後者が正解、って感じがします。

「聖なる魔物」って、クサナギヤスのことだけじゃなく、芝居全体
を包み込む、「言霊」のことなのかもしれない、なんて思います。

というわけで・・・・Web会議室の更新、あと1日お待ちくださいませ。

>Jayさん
>、『心に入って来た何かがそこに「お土産」を
置いていってくれた』って感じ。

うんうん、よくわかります(^^)。わたしも去年の蒲田行進曲で、
心にたくさんの宝を積んだように思います。そしてそれは一年間
減ることなく、今回このHPを開くちからの一つになりました。
お土産を、自分だけのものにしないで、たくさんのみなさんと
共有したい、きっとできる、って思って。

ひとつのお芝居が、ひとつのセリフが、一人の役者さんが、自分の人生にまで入り込んでくるなんて、生まれてはじめて(しかも生まれてずいぶん経つ・笑)で、「わたしをここまでさせるクサナギツヨシって、”蒲田行進曲”って何ものだろう」っていつも思っています。

そしてまもなく、名古屋公演の幕が上がります。去年は公演のなかった
地域ですから、きっとはじめてごらんになる方もたくさんいらっしゃると
思います。どうぞぜひ、また感想をお聞かせください。





 


[154] 「蒲田」がくれたもの 投稿者:Jay 投稿日:2000/01/26(Wed) 23:14
「蒲田」から2日が経った。去年今年でたった一度の「蒲田」観劇。
あれから私は何かを引きずってる・・・。
ただでさえ、舞台というものに縁がなかったのに、この「蒲田」と
いう舞台は私の心と体にかなりの衝撃を与えたようです。

「人が生きることの意味を」
「人が愛することの意味を」
ヤスが言った言葉、なんか頭というか、心というか、私の内面に
突き刺さってます。だからこの2日間、ため息ばっかり出る。

当日帰り道で一緒に行った友人が「明日から頑張ろー」と言った。
そうだ。私も頑張れる気がする。でも、なんで?
なんだかわからないけど、ここでも登場している「宿題」と一緒に
「元気」ももらったみたい。
もらったというか、『心に入って来た何かがそこに「お土産」を
置いていってくれた』って感じ。
その「お土産」はもしかしてこれからちょっとずつ、もしかしたら
何年も何年も私に何かを与え続けてくれるんじゃないかな。そう
思ったら嬉しくなってきた。

これから先、名古屋、東京で見る方。いっぱい「お土産」をもらって
来てください。

 


[153] 精進中です 投稿者:びすこ 投稿日:2000/01/26(Wed) 10:47
↓下記の書き込み[152]、一字訂正します(苦笑)

>「そんな様子」
ハ でなく「ど」んな様子ですよね(^^;

ついでに(?)いまこんな言葉を見つけました。

「言霊の幸わう国(ことだまのさきわうくに)」

意味:日本はことばのもつ霊妙な表現力によって、しあわせの生じてくる国である。

自分の国にこんな素敵な呼び方があるとは知りませんでした。クサナギのことを語ろうとしてるおかげで、1つ利口になった、宝をいっぱいもらった気持ちです。

 


[152] ひと休み。 投稿者:びすこ 投稿日:2000/01/26(Wed) 08:08
昨日で大阪はおしまい。そんな様子だったのかな??
さて、名古屋まで数日のお休みです。またパワーを取り戻して(なくなったとは全く思ってないけど(^^;)あらわれるんでしょう、あのヤスは。

>YO-YO-さん
レスありがとうございます。挑戦状はにぎりしめていますか?立ち向かうことができなくても、受け止めさえすれば、いつかリベンジできるチャンスはあるというもんです???

>しっかと受け止める事は出来たようです。相変わらず言葉にすることは出来てませんが・・・

言葉にする(伝える)って難しいですよね。わたしの場合、「何も考えてないクサナギに負けてたまるか」というわけわかんない悔しさで言葉を埋めている気がします(爆)。しかもまだまだ埋めたりないし。どこまで穴埋めしてけばこのゲームは完了するのでしょう?永遠につづくゲームなのかなぁ(^^;

そうそう、わたしも時間がたつにつれ、自分の感じたもの、いま心にあるものが変ってきた気がします(たぶんまた観たら元のもくあみなんですが(^^;)。「鬼」に見えたモノの正体をあばくのに「聖なるもの」とか表現しちゃうと、「あんなヤツなのに」とその冠がもったいなくなって、ひねくれちゃうんです、わたし。クサナギのヤスは、どろどろしたところをすっきり魅せてくれる泥パックのような存在と認めてはいるハズなんですが…なぜでしょ。こんな表現しかできない(^^;…精進してきます(苦笑)。

>じゅんぺーさん
たしかに「芝居をしない」ってどういうことなのかわかんないですよね。わたしも最近までそうでした。でも、クサナギに出会って、蒲田に出会ったクサナギに出会ってから、「もしかしらたこういうことなのかも?」と思うようになりました。←言葉になってませんね(^^;。でも観て体感するしかない気もします。

>KIttyさん

>観た者がそれぞれの宿題として家路につくのだ。

そのとおりですね。まだまだ課題は累積してます。数学のようにコレという答えはでません。舞台そのものが進化してるということもその一端なのかもしれませんね??これからの公演がどうなるか楽しみです。

>管理人さま
Web会議室のつづき、まってます(爆)。

 


[151] 舌戦の勝者 投稿者:KItty 投稿日:2000/01/26(Wed) 01:20
知人の英国人に問うたことがある。「一番好きなシェイクスピアの戯曲はなに」と。彼は即答で、「『リチャード三世』だ」と答えた。そして同じ問いがかえってきたので、私は「『から騒ぎ』だ」と答えると、彼の顔には、大きく「なぜだ」と書いてあった。
 『から騒ぎ』は大作でもなければ、史劇でもない。ハムレットのように、人生に深く悩む主人公も存在しないし、ドラマと言う意味においては、むしろあまりドラマチックな展開を見せると言うタイプの戯曲ではない。」ならば、なぜ好きなのか。
 ベネディックとベアトリスの舌戦のおもしろさに、その答えはある。二人ともとても魅力的な人物ではあるけれど、短慮なところもある。その憎めないキャラクター故、私は二人が大好きなのだ。しかしこの芝居は演じる俳優にも魅力がないと、ただのドタバタ劇で終わってしまうと言うリスクがある。けれど、俳優に魅力があれば、一級のエンターテイメントになりうるのだ。
 舌戦のおもしろさを感じることの出来た日本のエンターテイメントとして、私は『成田離婚』を挙げたい。俳優としての「クサナギツヨシ」の底力を見た思いがしたからだ。いまはサスペンスホラーやミステリーロマンが流行り。でも良質なラブコメディーは観終わったあと幸せな気分になれる。子供たちの情操教育にだってなるはずである。
 剛君は「健全な魂」の持ち主であると私は思う。「ニュートラル」の同義語としてひっぱり出したいくらいである。「健全な魂」とは、聖人君子のような人間の心ではなく、「喜怒哀楽」をきっちり感じることの出来る人の心。それもけして一色ではない。時にはグラデーションの微妙さであるかもしれない。心は運動させると柔軟になる。剛君の雑誌のインタビューなどを読むと、数年前といまとでは、心のパレットにのっている色の数が明らかに違う。
 『蒲田行進曲』の舌戦は、『から騒ぎ』のような喜劇では終わらない。もっとせつなく、いとおしい。そこには愛の勝者・敗者は存在せず、「人を思う心」の何たるかを、観た者がそれぞれの宿題として家路につくのだ。
 東京公演を心待ちの、大阪公演楽日、25時。

 


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