草介・・・待っていた、一番観たかったクサナギツヨシ

naomi



彼は、お芝居に飢えていた私の前に、
「どうして気付かなかったの」といわんばかりに現れました。
それも、私がどうもあまり好きになれない
「TVドラマ」というものに出演している存在として。
       
去年の「フードファイト」まで、私は彼に気付かなかったのです。
興味はありました。
「いいひと。」のときの毎日新聞のコメントは(覚書です)
「SMAPの中で遅咲きといわれていた草なぎだが、大きく花開いた」
かなり興味をそそられたけど、じっくり見る機会に巡り合えませんでした。

(実はかつて偶然見た「名古屋嫁取り物語8」で、
 強烈な印象を覚えた青年であったことを、後で知ったのですが)

「フードファイトの満さんの無事な姿に巡り合いたくて」、
なんとなくビデオセットしたSMAPxSMAP。
「ライオンはーと」を歌う剛の顔が不思議でした。
慎吾とのデュオ部分、「いつも同じ表情をしている」!?
切なげな、一言で表現できない独特の表情。
これはなんなのだろう、歌の世界の登場人物を演じているのか?
満のような、違うような、
少なくともあれは「恋の演技」なんだと、何度も見て考えました。
そうやって歌っている剛を見て、「もっと彼の演技が見たい」
と強く思い始めたような気がします・・・。

クサナギの芝居が見たくても、彼は基本的にアイドルグループの一員で、
スマスマのコントなど以外は、ちっとも見せてくれないのです。
待ちに待った作品が、「TEAMスペシャル」。
この作品を見て、そのころちょうど存続が危ぶまれていた、
子供と一緒に舞台劇を見るサークルを辞めてしまいました。
クサナギの演技に生の舞台以上の迫力を感じ、酔わされてしまい、
『生の舞台だけ』にこだわることはない、と思ってしまったのです。
そしてそれから、もっともっとクサナギの芝居を観たい。
そう思い詰めるようになってしまいました。

私が「お芝居」を見たいのは、
つかの間現実を忘れて、架空の世界に酔いたいから。
私には、クサナギの演技が上手いとか下手だとか語る資格はありません。
本当に良い演技が何なのか、知りようがないのですから。
ただ言えるのは、彼の芝居がとっても好きだと言うことです。
役になりきって、役として生きている、そんな印象がある。
そしてごくナチュラルな、どこにでもいる人を演じながら、
いつのまにか、彼はその芝居の中で一番非現実的な人物になっているのです。
そしてしっかりとこちらをいつのまにか、
ファンタジーの世界にどっぷりと引き込んでくれるのです。

出来れば、彼の舞台を見たい!そう思っても
クサナギツヨシはなによりSMAPなのでした。
そして、彼は芝居や舞台に執着する気がなかったらしく、
なかなかお芝居は見せてくれなかった。。
舞台どころか、TVドラマでさえも。

じりじりしながら、過去の作品ビデオを見まくって待ちました。
そして、あれだけ、私にかつて観た舞台を思い出させるクサナギの
過去の作品について情報を求めnetを探索しました。
数少ない彼の舞台の1つが、「蒲田行進曲」!!
つか作品は本では親しんでいて、
「熱海殺人事件」を高校演劇でのみ知っていた私は、
舞台の感じを想像することだけは容易にできました。
演じるクサナギがどんな芝居を観せたかは 
思いをめぐらすことしかできないまでも
私が見たら呆然としてしまうであろう、
何かがあったことだけは確信していました・・・。

ネットで見かけるどんな感想も、剛の芝居を誉めていたり、
かなりのインパクトを感じたことを書いている!
悔しくて悔しくて、実はこちらのサイトの管理人さん達の感想も、
ずっと読めませんでした。(ごめんなさい)

最近になって、「フォーティンブラス」という
クサナギの古い舞台のビデオを観る機会に恵まれました。
まだ若いクサナギ。。ビデオの画像はあいにくよくなかったけど、
舞台中継のTVなんて、
こんな面白くないものは無いと思っているけれど、
何故か、クサナギに光の当たっているのを感じました。
初々しく青臭い台詞を吐き出すクサナギ。
拙い舌足らずな台詞回しにかかわらず、
その青臭さが、じんと心に染みました。
何もかも未熟だけど、十分に魅力的である舞台の上のクサナギ。
それを 悪い画像のTVで見て、それでも何かが伝わるという驚き!
クサナギの舞台を垣間見られ、魅力を感じられたということが、
クサナギの芝居を見たい気持を、ほんの少し満足させてくれました。


今、彼が演技をしたら、どんな魅力を感じるのか?
観たい思いは続きます。
今年になってからの、「世にも奇妙な物語」でのクサナギも、
存分に私を酔わせ、
何度も何度もファンタジーの世界に遊ばせてもらいました。
SSFの様々な顔。
何度も見て、楽しめて、酔えて、待望のDVDも手に入れて。
でもね、夢はすぐに醒めてしまったの。
もっともっと、クサナギの芝居が見たい。
チョナンカンも楽しかったし、思いきりわくわくさせてくれたけど、
でも。
例えば、チョナンが韓国映画のオーディションを受ければ、
国家予算がつぎ込まれているという、豪華な韓国映画で、
クサナギがどんな役を演じてくれるのか、そればかり期待してしまう。
チョナンは15分ずつのオンエアで、しかも新しい映像はほんの数分。
芝居を十分に味わうには短過ぎました。

今年はもうだめかと、半分あきらめながら、
それでも私は待っていたらしいのです。
待っていたことを思い知らされたのが、「スタアの恋」制作発表でした。
わあ!!脚本「やまとなでしこ」の中園みほさんだーー!
「やまと・・」は久し振りに楽しめた作品でした。
藤原紀香さんが恋のお相手だーーー!!
あんまり好きじゃないけど(スミマセン)ビックネーム、いいぞ!
共演の方、すごい。
古田新太さん、ついこの間新聞のコラムでコメント読んだぞ!
お芝居一筋の人みたいだけど、TVドラマ初出演じゃないのかな...

なにより嬉しかったのは、
クサナギが新しい役を演じるのを観られること!
それも、フツーの人の役。恋する男を演じるのです!
フードファイト満も、チョナンカンも、「世にも・・」でも、
設定からして「現実にはいない」ような役柄でした。
それはそれで楽しめたけれど、私は出来れば、
恋する普通の男を演じるクサナギが観たかった。
私自身が企画したのかと思うくらい
それは一番観たかった クサナギの役でした。.

そして、始まった「スタアの恋」。

好きでなかったはずの「TVドラマ」、「スタアの恋」が、
何故か、何度見ても飽きません。
そして何度見ても酔わせてくれます。
何故か演じるクサナギの姿から、息遣いを、体温を、
生々しく感じてしまう。
まるで小劇場の舞台を観ている様に。
クサナギが、草介が、劇場ではなく日常のリビングの私を、
いつのまにかファンタジーの世界へ飛ばしてしまうのです。
毎回のように涙して、すぐに巻き戻して2度目を見て、、
 
何故?何故そこまでさせるの?草なぎ君!

ファンタジーのオブラートに包まれた恋愛劇は、恋愛そのものを、
よりピュアにリアルに表現できるのですね。
恋の演技の表情に、
クサナギ自身の隠していた部分が現れるような気がしています。

そんな草介役を 夢中になってみている私に
「スタアの恋」を語る言葉は、本当には出てこないんです。
ひたすらに、今はただ 酔いしれて、
こんな素敵なクサナギツヨシを、
ずっと待ち焦がれていたクサナギツヨシが演じている姿を、
家にいながら繰り返し見られる幸せをかみしめています。



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