クサナギツヨシを考えるキーワード「蒲田行進曲2000以降」(暫定版)

クサナギツヨシは、いま、「風」です(つかこうへい)
【大阪・近鉄劇場2000/01/15-01/25】
「白い」ヤス
笑う鬼
バケモノ。どんなに言葉をつくしても、そのすべてを奪い、飲み込んでしまう。
「震えが来るくらい、怖いヤス」
初演にくらべ、さらにどう捕らえていいのか分からない
スターになる前兆のあるモノ。これはクサナギ自身の成長にあわせているのか。
そら恐ろしいまでの前向きさ
クサナギ自身にある、潔さ、強さ、繊細さ
はっきりと「悪」と分かるのになお、引き付けられる美しさ
切ない
「俺、コンプレックスいっぱいもっててよかった」とついに言いきったクサナギツヨシにとてつもなく嫉妬
非日常の生き物
ヤスを演じているときのクサナギの血の流れは、全く違うものになっているのか
やはりくさなぎつよしは、魔性、魔性、魔性のオ・ト・コ
シンクロしていく彼らは、互いに映し合う鏡のように、私達に魅惑の魔法を掛けたのかもしれない。
彼は、場の『空気』をも変えている
雨が好きなカタツムリ
優しさと裏腹に鋭い
ヤスがのり移ったクサナギツヨシ
ト書きの要らない役者
どろどろしたところをすっきり魅せてくれる泥パックのような存在
余分なものを殺ぎ落としたそのヤスの顔は、ぞっとするほど美しかった。
修羅場のなかでさえ、清らかなものを感じさせたヤス
【名古屋・アートピアホール2000/01/28-01/30】
豹変ぶりは圧倒されるばかり
すごい!そう見えないところがすごい
深く傷付き慟哭する哀しくも愛おしい野獣
内に真っ赤に燃えたぎるマグマを抱えながら、そとから見ると青く透き通っている地球
ただひたすらそこにいた
【東京・青山劇場2000/02/04-02/20】
「キチンと呼吸して、生きているヤス」
枠組みとか決まりごとを与えられることで、より自由に開放的になれるタイプの役者
ヤスの気持ちが分かった気がした
空気の様に感じられた
今年のヤスは、じんわりと効いてくる
魔物を飼いならしたな
今までの自分の、いろんなもの否定された気もするし、頭撫でられたような気もする
つよしじゃない。 あれは ヤスです。
「嘘のない演技しかできない」
ツヨシ君は不思議なヒト
素晴らしい空気を身につけた役者さんになった
剛君はくりかえし稽古して、身体と心にヤスをしみこませる。本番には「無心」で臨む。
魂の叫びを感じた
顔に浮かぶ激情。身体全体にあらわれる喜怒哀楽。
「ただ演技をするだけではダメ。そこに”自分”が入っていないと。」まさにそれ。
自分の気持ちが引き摺り出されてしまう
人間の孤独
顔の表情は元より、声質がすごくいい。表情が見えなくても声で伝わってくる。
無色透明
いつも下から人を見る事のできる人
「草なぎ君はヤスでありヤスは草なぎ君でした。そして草なぎくんはヤスではなくヤスも草なぎ君とは別のものでもありました」
本当に演技か?というほど立ってるだけでも自然
役者草なぎ剛はまだまだ原石。長いスタンスで見ていきたい。
クサナギがセリフを口に出すと、言霊に「血」が通いはじめる
彼のセリフは大きな力です
邪心のない人
この人のナチュラルさはすごい
コンプレックスを多く抱えることを、負ではなく、正のエネルギーに変えてしまう強靭かつ柔軟な精神。
体中静電気を帯びたようなあのオーラ。

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