「フードファイト第四回 感想」
〜本日の味付け 実は甘口〜

松本 有紀

・・・なんか川本さん、いっちゃってますね。お元気ですか?(笑)。
ここはWeb会議室じゃないので、挨拶しても仕方ないんですが。

フードファイト、第4回。

言い訳がましくなりますが、わたし決して今まで、「役者クサナギツヨシに、こんな脚本じゃ物足りない、脚本が役不足だわ!もっとまじめなホン頂戴」って思ってたわけじゃないんですね(どうでもいいですが、ここの「役不足」、誤用です。この場合は「力量不足」とでも言うべきでしょうか。わざと誤用するな>自分。それに、そもそもなんか苦しいぞ、この使い方>自分)。

自分が楽しければ素直に楽しい、って言いたいとずっと思ってました。それがいえなかったことで、ご迷惑かけてたりすることもあったかもしれない。

でも、ここに来てやっといいます。

「楽しかった」。やっと心おきなく言えた(涙)。泣くこたないんですが。

なんと言っても、今回、話が1本だったのがうれしかったです。・・・え?
でも、ずっと、養護施設の子どものエピソードと、フードファイト挑戦者との話が、もうぜんぜんクロスしなくて、それをつなぐはずの唯一の人、井原の動きや思いがなんだかぜんぜんわかんなくて、「この人なに考えてるんだろう」ってずっといらいらしてたので、今日は素直に嬉しかったのです。

そして、今回はじめて、「井原はフードファイトに勝つ気があるのね」っていうのがわかったのも嬉しかったです。・・・ええ?

だって1回目は八百長で、こどもに「わざと負ける気か!」って言われてそのセリフだけで改心する。2回目はきもちがあさっての方向にいって泣きながら食べてるうちに勝っちゃった、3回目に至っては途中で試合放棄しかけて、麻奈美ちゃんにぶたれて正気を取り戻す。

「一体井原は、そもそもやる気あるのかしらん?」っていうのがいつも気になっちゃって気になっちゃって、宮園会長に、「そんなにムキにならなくても、あの人あんまり勝つ気ないような気がするんですけど」って告げ口しに行きたくなるようなきもちだったんです。

そんな人に、「俺の胃袋は宇宙だ」って言われても、「はぁあ・・・?」って力なく返事するのが精一杯で(返事する必要はないけど)、で、「なんかなー」って思っていました。

ところが、今日は感じたのです、彼の「勝とうとする意志」を。なんのために勝とうとするのか?園長と門倉さんの、報われなかった愛のため?実はその辺の理屈はよく分かってなかったりするのですが(^^;;、それでも彼の強い意志を感じたのです。

だから、ほんとにはじめて、
「俺の胃袋は宇宙だ!」「そうだよねぇぇえええ(はぁと)」という方向に自分の気持ちが行ったのです。だから、楽しかった。

自分の中で基本的なことがずっとぐらついていたのが、ほんとにすっきりしました。
そうなるともうあとは楽です。

ずっとこだわってたフードファイトの基本設定も、もうどうでもよくなってきた(笑)。
ちょっと挙げてみようかと思ったツッコミポイント、あまりにもありすぎるのでやめますが(笑)、それも、「ストーリーのうちさ、ははは」と笑って流せるようになった。

井原満が、「勝とうという力強い意志を持つ、ファイター、ヒーローなんである」っていうことさえ感じられれば、それでもうかなり満足。そんなレベルに自分のひっかかりはあったのか、とちょっと茫然としてはいるのですが、でも今回はそれで満足。

今回は、ドラマとしてのテンポもとてもよかったと思います。冴香と満のやりとりも、麻奈美と満のやりとりも、軽妙で、楽しかった。裕太くんと如月医師のチームワークもできてきた感じがしました。九官鳥の九太郎くんも、前まではちょっとうっとおしいかなぁ、っていうくらいツッコミがきつかったんですが、それもいい感じになっていました。

演じている人が、リズムをつかんだのか。
観ているわたしがあのリズムに慣れたのか。

川本さんが、「ふっきれたか、クサナギツヨシ」と書いておられましたが、観ているわたしもふっきれたよ!(笑)

日本テレビのHPのプレスリリースを見てると、第5回は、これまた、「胃袋と胃袋の真剣勝負、フードファイト」という制作者自ら作ったはずの設定を惜しげもなく(?)くつがえす挑戦者が出てくるようですが、そしてまたその挑戦者は、井原の「勝とうとする意志」に大きくゆさぶりをかけてくる相手のようですが、とにかくそんな中、井原がわたしにとっての「勝とうとするヒーロー」でいつづけてくれるのか、そこを楽しみに観たいと思っています。

そういえば・・・今回の放送の後半、園長先生が立とうとしてふらつくところ・・・あれ、全国のお茶の間のみなさんのうち、30万人くらいがツッコミましたよね?きっと。

「クララ〜!」




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